こんにちは。アキラです。
今回はティファニーのNFTビジネスモデルが秀逸だったので解説していきます。
「企業のビジネスモデル分析をなんでするの?」という疑問をもらったので、先に答えておくと、ビジネスモデルを分析するとマーケティングが必ず抽出されます。
マーケティングは学べば学ぶほど、ブログやビジネスで打てる手の数が増えます。稼ぐ手段の数が増えるイメージでOKです。マーケティングは不変の法則なので、学ばないと損でしょう。
では、いきましょう。
※ アキラのメルマガでは、NFTに関する考察を日々行っています。「NFTリテラシーを効率よく高めたい」「時間短縮で知識を吸収したい」人に向けて書いています。
今回のメルマガで分かること
・自身のブログやビジネスのマーケティングに生かせる
・NFTのビジネスモデルを知ることで今後の市場を立ち回りやすくなる
・NFTをビジネスに組み込める
さて、今日も少し賢くなりましょう。
前置き
参考記事 → 【ティファニーNFT】ニュース記事
最近、ティファニーとCryptopunksがコラボし、NFTを販売しましたね。
250個限定で販売されましたが、すぐに完売。計算しましたが、合計64億円は少なくとも売り上げていますね。
簡単に仕組みを説明しておくと、今回のティファニーNFTはクリプトパンク所有者しか購入できません。
ティファニーが発行する250個のNFTを購入すると、自分の持っているクリプトパンクの顔をペンダントにして受け取ることが可能になります。(上記画像のように)
ペンダントを受け取るための証明書のような役割をNFTがしている訳ですね。
では、なぜこれほどまで売れたのか?
そのマーケティングと重要な要素を分析していきます。
※マーケティングは不変の知識です。どんな手法でも吸収しておいて損はありません。ブログでも、起業でも使える超汎用性の高いスキルです。
ティファニーのマーケティング分析
今回のポイントは4つ。
・適切なターゲティングと希少性の演出
・帰属欲求をくすぐる商品
・IPを個人から取得
・物体的資産の価値提供
上記でしょう。僕の視点で簡単に解説していきます。
適切なターゲティングと希少性の演出
ティファニー自体そもそもがかなりの高級ブランドですよね。
それに加えて、クリプトパンク保有者しか購入不可の条件。そうです。
今回のターゲットは確実に富裕層ですね。
事実、NFTの初期販売は30ETHで日本円にすると660万~700万ほど。
車が買えますね(笑)
クリプトパンクは最低価格でも1000万は割りません。
またクリプトパンクの保有者は全部で3600人ほど。
それに対してのNFTは250個販売。
これは買いますよね。
希少性の演出も非常にうまく、販売個数もよく考えられています。
帰属欲求をくすぐる商品
皆さんがイケハヤさんのCryptoNinjaのNFTを購入するのはなぜでしょうか?
マナブさんがNFTを1000円で10000個売る、と発表したらおそらく多くの人が殺到するでしょう。
なぜか?
答えは、「コミュニティに属していたい」という帰属欲求が人間には備わっているからですね。
これはDiscordが存在している、というのは関係なく、プロジェクトNFTの保有者の一端にいるという感覚が大切なのです。
cryptopunkの購入者達は特にその傾向が強く、自分が保有していることに誇りを持っています。
その帰属欲求を見事に利用しましたね。
さて、次の戦略が個人的に最も感動したマーケティング施策になります。
少し宣伝(笑)
これはティファニーとは関係ありません。
僕が運営するMire NFTはNFT×スニーカーのプロジェクトになっています。
年内ローンチを予定していますので、お楽しみに!
IPを個人から取得
本題に戻りましょう。
この点に最も感動しました。
ティファニーは公式には、cryptopunkとコラボしていません。
上記ツイートによって、Cryptopunks運営側が直接関わりがないことを明言しています。
これはどういうことでしょうか?
まず、CryptoPunksの知的財産権は、Yuga Labsという会社が所有しています。
Yuga Labs社は、BAYCを展開するNFTスタジオでもあります。 あのサルの変な画像のNFTです(笑)
このYuga Labs社は、CryptoPunksのホルダーに対し、「CryptoPunksを商用に使っていいですよ」という商品化権を付与していました。
もう分かりましたか?
ティファニーはYuga Labs社ではなく、Cryptopunksのホルダー達と個別に契約を結んだのです。
ティファニーは、CryptoPunksのホルダーの中で「NFTiffを買おう」と考えている人に対し、「私はティファニーに対し、私が所有するCryptoPunksを、ティファニーがペンダントとかNFTに使うことを許可します」という契約を結んでもらったのです。
素晴らしいですよね。
企業間で大々的に提携するコストはなかなかのものです。これはこれからの高額NFTプロジェクトでも使用できるいいモデルだと感じます。
物体的資産の価値提供
最後ですね。
ティファニーのNFTを購入することで、最終的にはペンダントが届くのは先ほど記述しましたね。
このペンダントそのものが、そもそも転売可能で、大きな資産となる点もかなり大きいでしょう。
NFTは転売可能の投機のように認識されているかと思います。
ティファニーもそこを利用したわけです。
それだけでなく、NFTという資産性を帯びたものを購入した先には、ペンダントという資産性を帯びたものを入手できる未来が用意されている。
資産性を帯びるということは転売が後々可能になる。買った価格よりも高い値段で売れる可能性があるということです。
これは顧客側としては、精神的な余裕につながりますよね。最終的にいらなくなったり、お金が無くなれば売れるので。
ココも素晴らしい点でした。
今日のニュース
さて、今日も賢くなったところで今日の大切なニュースのコーナーですね。
2022年8月28日10時時点で大切なニュースを共有していきます。
★「エンタメNFT」の事業化を促進する「Digital Asset Promotion(DAP)」事業
エンターテイメントのグローバル化によって、日本のエンタメコンテンツが海外で人気を博しているのはご存じかと思います。
ドラゴンボール・ナルト・ワンピースなどなど。ただ、才能ある若きクリエイターがうまくお金を稼げないのも現実です。
それらの才能を救うような事業になると素晴らしいですね。
※ニュース詳細はこちら
★アーティストとファンが楽曲の権利を共同保有できるマーケットプレイス「OIKOS MUSIC」8月30日(火)提供開始
楽曲の権利(音楽サブスクリプションサービスにおける収益分配に限定)をアーティストとファンが共同保有できるマーケットプレイスのようですね。
サイトはこちらです。
音楽NFTの盛り上がりも楽しみですね。
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